ミニ93y、8年ぶりに納車です

長年信用してもらいありがとうございました

預かる年数が増えるほどに進化していく状態でそたが、さすがにもういいかーと完成としました。

作業が細かったせいで後回しの繰り返しでした

配線等は1本1本回路を考えながら設計

ハーネスは100本くらいありはひいたでしょうか?最終的な本数は160本蔵だった気がします。

ヒューズも1回路1個と指定がありましたが、そんなことは意味がないのと、オーバークオリテイーと、ヒューズの場所がないなどで低電圧やしよう回数が少ない回路はまとめました

このエンジンの制作時のコンセプトはサーキットで排気量のでかいミニをコーナーと立ち上がりで抜くということです

高回転、高トルクです、1300cc以下なのでなかなか難しいんですが吸気と排気の関係性の理解とシリンダーヘッド製作期間は12時間を2週間続けて作りました

ミニで問題の高回転時のプラグの焼け方にばらつきがあることを均一に燃焼するように測定、図面と過去の経験で修正して作りました

エンジンに関しては以前にレースで使用していたもので、えんじん仕様の変更で次のステップに行くのでもういらないのでのせましたが、、、、
街中では使えるのでしょうかということもありカムシャフトは296とかなりハイカムですが、街中でも使えるようにしてます

しかし、回転数の使用レンジの幅がありすぎて使い切ることはかなり難しいでしょう
以前は315というカムでしたが、シフトチェンジは9500から11000rpm
とかなり回せて6000回転辺りからパワーあるなという感じでしたが、ストリートとサーキットでは管理レベルが違うので耐久性とメンテナンスフリーに近づけるということが大変でした。

このオーナーさんはかなりレベルの高い人間ですのである程度の仕上げでは許してもらえないし、指定もレベルが高いのでめんどくさいなーと思いながらも、みてろよーという感じで仕上げました

しかし、よくこんな年数を待ってくれたものです。

長期保管での寿命で破損もいろいろあり、待たせてる分ボランティア作業もたくさんありました。

エンジンに関してはここまですれば扱うことが難しいくらいに仕上げましたが、低回転は普通に使えるため制御は出来るけど、高回転をどこで使うんえしょうか???

水温はかなり低くなるように加工してます、夏の下道でそれなりに激しく走り85度くらいまでです。

少し走ればすぐに冷えます

水温は上げることはできても、下げることは難しいものです。

これで苦労したのが、去年のRX7(FC)のでかいタービン車両でした。

高速道路100キロ当たり巡航で水温120度くらいだったかな?

ロータリーエンジンは元々瞬間的に熱を持つエンジンで、それを冷やすために大変でした。

空気でしか冷やせないんですが、その開口面積も排出面積も決まっていて制限がありすぎて苦労しました

入り込む空気が少ないので、ポート研磨原理で絞られた空気の流れを加速させて抜くということをしましたが、完全ではありませんでした。

ラジエターや固定角度の変更などはできなくて、出来る範囲が決まってたのでノーマルレイアウトから少ししかいじれませんでしたが、まあいい範囲で収めたつもりです

自分に甘くしてしまうと良いものはできません

リアスタビライザーはシビック用です、プレスで曲げ直し、レイアウトもシンプルでなければならないし、メンテナンス、空力、街中での段差に関しても邪魔をしないように
考えるだけで3週間くらいでした

試行錯誤です

このミニのエンジンの耐久テストは真夏の35度くらいとかでテストしてますがスタビライザーが裏面で空力的に邪魔すればエンジンも冷えなくなるためと、下面はフラットにしないと擦ってしまうためレイアウトは考えました

何であれ8年は待たせすぎです、待たせてるオーナーにこんなものかと言われないか怖いですが、今のところ言われてるのが、ヒーター寒いでした。

雪が降るような寒波の日に、水温50度はダメだなーでした

これに対しては対応できるので良いんですが、高速でジャガーにあおられて抜かせたあとに着いて行けたらしいです。

慣れてきたら車両の封印を解くだけですが、これを解いたら飛んで行きそうなオーナーさんなのでどうなることか。

ミニ2000y、クラッチ破損

こんな写真のような状態でした。

向かって左も摩耗はしてますが本来の形状の部品です

右のものは、摩耗のしすぎで、内部で丸い先が折れて、ストロークするプランジャーシャフト内部に残ってました。

こんなに磨り減ってるのは初めてです。

管理してる車でこんなことはありませんでした。

この方、メンテナンスを自分でやるような人で、理解できればできるんですが、状態の判断はわかりにくいんでしょう。

一速とかバックに入りにくいとの事で来ました

最近多いのが、自分では良いと思ってるせいで壊れてることに気がついていてない
指摘すると、

そんなにかかるの?とか、そんなことはない走ってる、とか

言う人が多いです

こんなこと言われたら、どうぞ他で見てもらいなさいと言います。

そんなにかかるの?の理由は、そこだけ定期的にメンテナンスか、交換してればそれ以外に関連する部品も壊れなかったということです

ここまで理解してそんなことはないとか、走ってると言って欲しいものです。

が、

このミニのオーナーさんは車の特性なのあまり理解してないようですが説明をしたらわかるひなのでまだましですが。

最近は車を理解してない人や、末期まで壊れてるのに気がつかない人が増えました。

日本を変える、の安倍さん、このへんの人が増えた理由はなんででしょうか?

どのような人間が増えたかを調査すればなんとなく何をするべきかの方向性がわかるはずですよ。

ミニブレーキがきかない??

車検はとりあえず合格

しかし、リアがきいてなかったようでした

原因発覚

リアハブベアリンググリスが液状化??

理由は、あまりにのらなさすぎで、グリスが液状化。

その液状化の脂分がブレーキシューに付着、それできかなかったでした。

機械なのである程度は乗るべきですねー。

7年ぶりにミニ93yエンジン始動

元はレーシングエンジンです。

シフトは9500回転から11000回転です。

圧縮比12,1、他はバルブ、カム、ピストン(1300㏄以内)です。

他はノーマル部品の加工ですが、精度が違います。

すべての動く部品の重量は同じです。

ヘッドもすべてポート角度測定、図面を書いてから加工、修正。

普通の加工ですが、精度を上げて同じにしました。

そうすると、100万円近く部品などにかけた車にも勝てます。

きちんと回るため扱いやすくなります。

やはり、量産車はばらつきがあり、精度が悪いんでしょうねーーー。

加工にはとてつもなく時間がかかりますが、レースでは1400cc近くあるエンジンの車にも勝てました。

回りすぎによるバイブレーションで補機類割れや、ミッションのシンクロナイザー部分がよく壊れました。

最近はミニばかりです

ここ数日ミニのエンジンばかりです

エンジンナンバーが無く、検査に合格できませんでした。

さらに、職権打刻?で漢字は良いんですかね?

これがしてあったと思われるところが面修正で削られてる。

となると、この車の排気ガス公認は無効になってしまってることになります。

打刻がしてある車は、個体としての排ガス申請なので、打刻を削ってしまうとガスレポート再申請が必要になります。

これはかなり難しく、実車を施設内で12時間かかけていろんな状況での排ガス数値を測定して、レポートとして運輸支局に申請する書類ですが、これが30万ほどかかります。

こんなことはしてられないとして、じゃーー公認を受けてるディーラー物エンジンならと思い聞いてみると、それも受けれないといわれました。

車体がトラック、貨物だからディーラー物はセダンであり、登録車種が違うと言われ絶望。

じゃあー、捨てるのか?

そんな話はないだろー、とかなりごねごね。

ごねても仕方ないので、何かクリアする方法をと話し合いで、この頃で最も厳しい排ガス装置がついたエンジンなら公認できるとの返答。

じゃあー載せ替え。。

しかし簡単にはいかないのがこの車たち。

完璧に当時の排ガス装置がついたエンジンはそんな簡単にはありません。

しかし、不可能を可能にする。

それが仕事です。

明日には申請書が上がるとの返答でした。

最近の改造申請は、去年4月から変更になり、エンジン改造だけでも車体の当時の諸元を掘り起こしてきてタイやサイズ、高さ、幅、灯火類の表示、取り付け位置、ホイールベース数値を測定しなくてはなりません、さらに当時のスペックカタログなどの添付が必要で、古い車オーナーには大変な作業です。