長年信用してもらいありがとうございました
預かる年数が増えるほどに進化していく状態でそたが、さすがにもういいかーと完成としました。
作業が細かったせいで後回しの繰り返しでした
配線等は1本1本回路を考えながら設計
ハーネスは100本くらいありはひいたでしょうか?最終的な本数は160本蔵だった気がします。
ヒューズも1回路1個と指定がありましたが、そんなことは意味がないのと、オーバークオリテイーと、ヒューズの場所がないなどで低電圧やしよう回数が少ない回路はまとめました
このエンジンの制作時のコンセプトはサーキットで排気量のでかいミニをコーナーと立ち上がりで抜くということです
高回転、高トルクです、1300cc以下なのでなかなか難しいんですが吸気と排気の関係性の理解とシリンダーヘッド製作期間は12時間を2週間続けて作りました
ミニで問題の高回転時のプラグの焼け方にばらつきがあることを均一に燃焼するように測定、図面と過去の経験で修正して作りました
エンジンに関しては以前にレースで使用していたもので、えんじん仕様の変更で次のステップに行くのでもういらないのでのせましたが、、、、
街中では使えるのでしょうかということもありカムシャフトは296とかなりハイカムですが、街中でも使えるようにしてます
しかし、回転数の使用レンジの幅がありすぎて使い切ることはかなり難しいでしょう
以前は315というカムでしたが、シフトチェンジは9500から11000rpm
とかなり回せて6000回転辺りからパワーあるなという感じでしたが、ストリートとサーキットでは管理レベルが違うので耐久性とメンテナンスフリーに近づけるということが大変でした。
このオーナーさんはかなりレベルの高い人間ですのである程度の仕上げでは許してもらえないし、指定もレベルが高いのでめんどくさいなーと思いながらも、みてろよーという感じで仕上げました
しかし、よくこんな年数を待ってくれたものです。
長期保管での寿命で破損もいろいろあり、待たせてる分ボランティア作業もたくさんありました。
エンジンに関してはここまですれば扱うことが難しいくらいに仕上げましたが、低回転は普通に使えるため制御は出来るけど、高回転をどこで使うんえしょうか???
水温はかなり低くなるように加工してます、夏の下道でそれなりに激しく走り85度くらいまでです。
少し走ればすぐに冷えます
水温は上げることはできても、下げることは難しいものです。
これで苦労したのが、去年のRX7(FC)のでかいタービン車両でした。
高速道路100キロ当たり巡航で水温120度くらいだったかな?
ロータリーエンジンは元々瞬間的に熱を持つエンジンで、それを冷やすために大変でした。
空気でしか冷やせないんですが、その開口面積も排出面積も決まっていて制限がありすぎて苦労しました
入り込む空気が少ないので、ポート研磨原理で絞られた空気の流れを加速させて抜くということをしましたが、完全ではありませんでした。
ラジエターや固定角度の変更などはできなくて、出来る範囲が決まってたのでノーマルレイアウトから少ししかいじれませんでしたが、まあいい範囲で収めたつもりです
自分に甘くしてしまうと良いものはできません
リアスタビライザーはシビック用です、プレスで曲げ直し、レイアウトもシンプルでなければならないし、メンテナンス、空力、街中での段差に関しても邪魔をしないように
考えるだけで3週間くらいでした
試行錯誤です
このミニのエンジンの耐久テストは真夏の35度くらいとかでテストしてますがスタビライザーが裏面で空力的に邪魔すればエンジンも冷えなくなるためと、下面はフラットにしないと擦ってしまうためレイアウトは考えました
何であれ8年は待たせすぎです、待たせてるオーナーにこんなものかと言われないか怖いですが、今のところ言われてるのが、ヒーター寒いでした。
雪が降るような寒波の日に、水温50度はダメだなーでした
これに対しては対応できるので良いんですが、高速でジャガーにあおられて抜かせたあとに着いて行けたらしいです。
慣れてきたら車両の封印を解くだけですが、これを解いたら飛んで行きそうなオーナーさんなのでどうなることか。