彼がこの世を去ってから1年経ちました。
この方は仙台でbugbugと言うワーゲンショップを経営していました。
その彼は34歳とあまりに早い死でした
病名は直腸癌かなり苦しそうでした
たまに電話をすると、電話の向こうで突然うーっとか言い出し大丈夫?と聞くと大丈夫と、彼はわかっていたはず
6月ある日電話があり、俺、半年後に死にますといわれたと電話がありました
え??
直腸癌末期です
状況を聞くとなんともいえませんでした
しかし、彼が選んだのは入院ではなく、自宅治療でした
1月のある日電話があり、店閉めますと連絡がありました
どうしてと聞くと、そんな事言わないでください
僕もかなりの決断なんですと
そうだろうな、長年やってきたことを辞めると言うのはつらいこと
髙木さん良ければ仙台に来て下さいと菅原さん
行きます
1月この時に初めて彼の顔をみました
5年間かな?電話でしか知らなかった彼の事でしたが
想像通り良い目をしている彼でした
その時の彼の目はこの世を見ている目ではなく、もう次の他の世界を見てるようなきがしました
その後、メールでこんな曲を送りました
bump of chickenのfire sign
誰かの為に生きる という思いを込めた旗を抱き
拾ってきた笑顔の中に 自分の笑顔だけ見当たらない
いつか聞こえた泣き声を ずっと探してきたんだね
少し時間が掛かっただけ 自分の声だと気づくまでに
星は廻る 世界は進む
おいてきぼりの 心の中に
微かでも 見えなくても 命の火が揺れてる
風を知って 雨と出会って 僕を信じて燃えてる
ここに居場所は無い という涙で濡れた土の上で
倒れそうな旗をいつまでも 支え続けてる人がいる
汚れた猫が歩いていく 「行き」の道か「帰り」の道か
支えてきた旗を 今まさに 引き抜こうと決めた人がいる
旅立つ人よ その行き先を
照らす明かりは 君の中に
微かでも 見えなくても 命の火が揺れてる
歌うように 囁くように 君を信じて燃えてる
旅立つ人よ 声が聴こえる
「愛しい人よ あなたの中に」
星を廻せ 世界を掴め
僕らの場所は 僕らの中に どんな時も
微かでも 見えなくても 命の火が揺れてる
風を知って 雨と出会って 僕を信じて燃えてる
歌うように 囁くように 君を信じて待ってる
微かでも 見えなくても 命の火を見つける
こんな歌を送りました
なぜ?
あなたが旗を抜かざる得なかったことは分かります
微かでも可能性があるなら生きてください
あなたが今、笑えなくてもあなたがしてくれた事で人が喜んでます
誰かの為に生きていた気持ちにありがとう
彼は最後まで人の為に出来る事を探していました
彼の形の抜け殻の眼球はありませんでした
彼の人を思う気持ちを知ってる人は全国にいるでしょう
最後まで意地を張っていた彼、51対49で勝ってると
しかしこの時には99対1で負けていました
この事はどうしても奴ら(社員の方、他の方)には言えなかったとCT写真を見ながら言ってました
なぜそんなにがんばれる?と聞くと
子供が、パパーって来た時に子供の為にどうしても負けられないんだよねっと彼の言葉
最後まで人を思い
少しでも可能性がある限り諦めない根性
それが彼の人生でした
簡単に諦めていいのでしょうか?
自分には関係ないで良いのでしょうか?
自分だけ良ければいいのでしょうか?
皆さんは何の為に生きてますか?
皆さんが生まれてきた使命はなんですか?
星は廻る 世界は進む
止まることなく進みますが
何の為に進むのでしょうか
生きるなら少しの可能性に賭け、一生懸命もがきながら
彼のように燃え尽きても良いんじゃないでしょうか
皆さんは最近心の底から楽しい事ありますか?