直接のお客さんではないんですがある方の車ですが、ホイルのスタッドボルトが折れたと電話があったらしく、何とかしてほしいと間に入ってる人間から連絡があったんですが、状態とストーリーは、
滋賀県で仕事があり、帰りに大雪になりノーマルタイヤでは帰宅できなくなり近くのタイヤやさんでスタッドレスに帰る時の話です。
交換してくれた滋賀県のタイヤやさんの言うことでは、以前の作業で締めすぎが原因と言われたらしいんですが、、、
車両はホンダ1500ccの車両名は忘れたけど、ボルトが確かに4本中2本が折れてる。
これは、ハブベアリング抜かなくては無理だよーとしょうがなしで作業してあげたんですが、どう見ても以前の締めすぎではない。
以前に締め付けした本人が言うには、締め付けしすぎは無いと思うけど――と言ってる。
じゃー測定でわかるから測ってみよう。
残ってる2本のネジ山ピッチをゲージで測定。
もししめすぎと疑われてる奴の締め付けトルクがオーバーしてれば4本とも伸びてるはず、締めすぎが原因と指摘してるタイヤやさんがたまたま運よく伸びてる2本だけを高確率で選んで折ってしまうことは少ないはず。
それなら4本とも伸びてる痕跡があるはずなので、残り2本はネジ山の一部が不等ピッチになってるはず。
簡易的ではあるがピッチゲージで折れてない2本を測り、折れてる2本も残りの山を測定。
以上ないねーー、折れてる方はあてにならないけど折れて無い方は大丈夫。
そうなると、疑われてる奴がたまたま2本だけを伸ばしてしまいとも考えられるが、そいつの行動を知ってるがそんなに器用ではないため2本だけを器用に伸ばせないはず。
そうなると、原因は指摘した滋賀県のタイヤやさんに疑いが変わる。
締め付け時にエアーインパクトの締め付け設定をずらすの忘れてか、そんなの折れないからと一番きついので締めてるとか?こんな人よくいます。
これが原因が想像できるんじゃないかなーと車のオーナーさんの目の前で測定して見せて、ここまでの証拠でどちらに原因と嘘があるかは任せます言ったんですが。
これを言われた奴は自分のミスかひやひやモノでしたでしょうね。
見るからに想像できたので、多分違うよとは彼には始めから言っといたんですが、交換ボルトとナットは疑いをかけられた本人自腹で購入してきたので、かなりの言いがかりと、3000円くらいの損失でした。
しかし、こんな見え見えの嘘をついてその場をしのぐ人がいるんですねー、しっかり調べれば
すぐにわかるはずなのに、わからない車のオーナーさんだから適度に言えば逃げれるとおもつたんでしょうね。
こんな嘘をつく人はいりません、信用はお金で買えません、素直に折りました何とかしますと言えばいいのに。
しかし、現在のFF車両のフロントハブボルト交換はほとんどがプレスを使い、ボルトが通過するスペースを確保しないと交換できません。
この原因は、駆動輪と舵角が同じタイヤで仕事をするため、軽くハンドルが切れてハンドルを切っても復元力でまっすぐに戻る事を重視するとタイヤ幅の中心点に回転中心を設計しないと効果は出にくくなります。
ホイルオフセットを+30mmなら+10とか-10とかにすると戻りにくくなり、重くなります。
そして、スプリングレートも硬くなります。
アーム中心点からの距離が数センチ伸びて、作動圧力が大きくないと作動しにくくなります
レース車両ではこの辺を利用して雨の日とかなどは考えてホイルを選びます。
機械なのでなぜそうなったかと分析と理解することが大事かもしれないですね。