イグニッションコイルの固定タッピングビスとなんとなくしまっていたねじが落ちて配線が燃えた車両が来ました。
なぜか、エンジン側でショートなのに前にあるヒューズ手前まで焼けている、ヒューズが切れてない。
これは、配線のさし間違いが原因でここまで大きな事になった模様です。
他の部分もいい加減な配線なので今後が心配です。
配線をきちんとしようと思うとどの線がどこにつくかを解明することから始めなくてはいけないのでかなり時間がかかります。
解明だけで長いときは6時間くらいかかります。
車両1台やり直しで大体3日くらいです。
配線のハーネス1本1本からその車に対して引くのでハーネス製作から始めます。
ビートルで7メートルほどです。
回路はどういう風に制御するかで、配線の太さ、長さも変わります。
最近は、ほとんどがマイクロリレー制御にしてるので、基盤にリレーを差し込んでリレーボックス製作から始まります。
時間がかかるし、実際に取付中にやり直す箇所もたまに出ます。
ほとんどが、シガライター増やしてとか、ETC配線出しといてとかです。
今回の焼け焦げ車両は配線自体は使えそうだったので一部のみやり直しにしたんですが、いちお説明でオーナーさんに言ったところ、、、、
やっぱり配線交換しといてーーー、もしかして接触箇所が何年かしたらトラブルが出るかもしれないから。
たしかにその通りだ。
そうかー、、、、
ハーネスに沿わすか、適度にまっすぐ走らせるのがよく見る処理ですが、そんなことは出来ないのでノーマル配線のハーネスチューブ内にあたかもノーマルですという感じで通しました。
これがなかなか通らないんです。40分程度はかかったかな。。
最後のエンジンルームが通りにくく苦労しました。
その後、リレー回路で終了しましたが、なぜコイルが外れて落ちたかが問題なのです。
多分、オーナーさんはお前のねじの締めそこないで取れたんじゃないかという雰囲気でしたが、真相はまだ聞いてないのでそう思ったかはわかりません。
終了してエンジン始動、え??
アイドリングがやたら低い。
おかしい、テスト走行遅い??
冷やして走行、やたら速い。
これもおかしい、が、まあいいか。
終了しましたーの電話。
しかし、気になりさらに、アイドリングとエンジン始動テストとテスト走行、あれ?
遅い、始動時には白煙が出る。
1発死んでる感じ。
電話で、何かがおかしいんですが、何かありませんでした??
オーナーさんは、ことが起きる前にエンジンがなんとなく元気がない感じだったと、その後乗っていたらおかしくなりストップした、さらにセルが回らなかったとのことでした。
しかし、JAFが来たときはエンジンがかかった、その時に焼けてしまった。でした。
なるほど、プラグ見たら3番がおかしい、しかし、点火はしている。
バルブクリアランス点検、クリアランスは空いてるがバルブが開きっぱなしではない。
んーーー、インジェクターか?しかないだろう。
外して、点検。
おまえかーーーー。3番インジェクター死んでました。
しばらくは動けない車両になりました。
前回の日記のアームの写真は欠陥アームの写真です。
欠陥の理由はロワーアームにボールジョイントを使い、入力点の強度不足が原因でロワー後ろ側の補強パネルとボールジョイントが刺さるカラーのつけねが走行中に割れます。
このボールジョイントより先とこのアームを作るためのジグは製作しました。
ジグはかなりの精度が要ります、ジグ製作だけで3日くらいかかります。
このようなものを作るときは経費は掛かりますので、ある程度信用できるアームキットを買うことをお勧めします。