あー、まともな部品がないものだろうか、
この時は、部品がなくこのメーカーにしたのですが、見た目はよい感じでしたがいざ組み付けとなると、ピストンピンが入らない。
大量生産品でよくあるのですが、ロット、生産時期で製品が違うんですよね。
まあ、メーカーがダメなのもありますが。
見た感じでは、設計が安全過ぎる気がしますが、強度テストで必要と感じたのでしょうね。
ここから入りません。
打ち込めば入りますが、まあまあ打ち込まなくては入りません。
多分、温かいままでピストンを加工して、冷えた後にピンの肉薄部分が縮んだように思えます。
肉厚部分は冷えても変化なく、薄いから伸びやすく、縮みやすいという方が話が通る様な気がするが、本来は逆です。
肉厚ある方が材料密度があり、伸び縮みは多くなります。
じゃあー、全てのピストンがなぜこんなに入らないのか?
熱を入れたら、内径が広がり入ることもありますね。
対策、
内径拡大。
見た感じは分からないと思います。
でっつぱり箇所の研磨と内面研磨です。
ピンの平行度を崩さないように研磨です。
エンジン分解した方は分かると思いますが、ピストンピンは分解時には抜けません。
なぜ??
それは、、、
69mmストロークが原因です。
燃焼時のピストンスピードが速すぎなのです。
ストロークが短く、燃焼圧力が回転力として残りすぎていて
上死点、下死点でのスピードが速すぎなのでシリンダーが磨耗してます。
F1なんかは、ストロークが25mmくらいらしいですが、この当時200000回転だったので、現在ターボのF1は15000回転リミッターだったはず?、で年間3機までしかエンジンを使えないのでいろいろと違うはずです。
まあ、ワーゲン程度の6000回転くらいで曲がる様なピストンではダメ材質、設計ですね。
この時代は、69mmが流行ってたのか、69mmはベンツも採用してます。
ベンツが採用なら、他も真似するともいますが、ミニのエンジンはストロークが81mmだったかなあ?????
このエンジンは、1300ccでもかなりの速さがあります、壊れにくいです。
現代は、87mmボア、ストロークが87mmとか 、105mmボアに95mmストローク
など、ストロークは増え、燃焼圧力と燃焼時間を使いきる設計が多いですね。
ストローク長いのは良いことですね。