バナゴンエンジンバラシ 2

寒くなりましたねーー、出会う人からは合言葉は、寒いなーーばかりになりましたが、

こちらでは熱いオーナーさんばかりで、その方々からはあまり聞くことはありませんねー。

この寒さでも仕事の作業状況はなぜかパンク状態です。

今はですが、今後はどうなるんでしょうかねーー??

意外と県外からの方からが増えてきました、京都はあまり乗り回さないのか

オイル交換のサイクルは皆さん長くなってます。

良いオイルを利益無視で販売してるので、あまり安物を入れないで来てもらって交換してもらったほうが

エンジン、ミッションには健康的ですよ。

さて、バナゴンですが、、、

このやろーーですねーー。

何故??

ピストン外すのに3時間かかりました。

理由は、ピストンピンのピストン側の変形でしょうか??抜けませんでした。

シリンダーの摩耗状況を見ると、空冷と同じ感じで摩耗してるのでピストン重量とコンロッドとストロークの比率があってないんでしょうねー。

シリンダーの上死点、下死点で段摩耗がありました、

ということは、ピンが抜けないんだろうなーーーって思ったらやはり、、、。

特殊工具でもあれば簡単ーー、と思ったらこれはあっても抜きにくいだろうなーくらいの変形(硬い)
でした。

抜かなくては作業が進まない、作業の遅れで予定より1日オーバーです。

しかし、適度に設計されてるエンジンです。

一歩間違えば何回もばらさなくてはならないエンジンです。

水漏れですね、問題は。

各ボルトからの水漏れをいかに止めるかですね。

分解中に問題個所が発覚、ロッカーアームのストッパーが割れてなくなっていて、しかも編摩耗してる??

えーー、バルブ交換じゃーん。

写真の通りの状態です。

想像では、全体にバルブとロッカーアームの接触面(バルブクリアランス部)が8本ともハンマーでたたいたような跡があり、原因は油圧自動調整リフターが

作動せずにバルブクリアランスが開いていた状態で走行していて出来た跡です。

が、写真でもわかるように1番インテーク側のバルブスプリングリテーナーの編摩耗は原因はロッカーアームのスラストワッシャー固定ピンの折れが原因ですが、折れた原因が問題です。

リフターが壊れて、ストロークとクリアランスが増えすぎて、ロッカーアームにスラスト方向(横向き)の力が増大して折れたのか?

ただ単に劣化で固定ピンが折れてリテーナーに穴をあけてしまったのか?

ただ単に劣化なら残りの7本のバルブにクリアランス部分の編摩耗はおかしいことになる。

予想では、油圧オートリフターがクリアランスの維持が出来なくなりバルブクリアランスが増えてしまい、そこでスラスト方向に動きやすくなり折れた。

だから8本とも編摩耗跡があるのかなー?と想像します。

ということは、このエンジンはこの部分に油圧のリークか、リフターに問題が出やすいことが原因です。

そうなると、交換部品がかなり増えます。

ロッカーアーム、プッシュロッド、リフターは交換です、

さらにカムシャフト、も交換しなくてはならないので、交換を免れた部品はクランク、コンロッドとなりますが、

ほとんど交換じゃーんでした。

しかし、予算があるのでどこまでできるかは予算次第です。

小さく、インテークポートの設計もいいのでそのあたりを考慮すると、水漏れのリスクさえなければいいシンプルでエンジンですね。

しかし、補機類の整備性と取付方は、水のエア抜きラインの取り回しはダメですね。

設計変更して対策は出来るので、その後はヒートしにくくなり安定した温度になるので、その結果次第ではシンプルでいいエンジンになるかもしれませんね。

バナゴンエンジンバラシ

今年はこのエンジンオーバーホールで仕事終わりになりそうです

錆び錆びなためボルトナットが外れませんでした。

昨日は1本外すのに2時間くらいかかりました。

他は切断したので作業がが早かったです。

といってもサンダーの歯がなかなか入らないところもたくさん、

今から外側を洗浄乾燥の後分解。

明日には部品発注でしょう。

そんなにうまくいくのかなーー??